梅雨空が続く毎日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。さて、7月きむすぽのお知らせをお送りいたします。皆さまの参加を心よりお待ちしております。なお、個人発表、著者セッションの企画は随時受け付けておりますので、運営まで気軽にご相談ください。
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第72回叙述態研 日時:7月5日(金)18時から 場所:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟502号室 (小田急線参宮橋駅下車 徒歩約7分
<http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html>)
【著者セッション】
神子島健『戦場へ征く、戦場から還る――火野葦平、石川達三、榊山潤の描いた兵士たち』(新曜社、2012年)
書評者:相川拓也(東京大学大学院)、野上元(筑波大学)
司会:村上克尚今回は、お二人の方にコメンテーターをお願いしています。一人目は、東京大学大学院博士課程の相川拓也さんです。相川さんは、昨年八月にもコメンテーターを務めてくださいました。一九三〇~四〇年代前半の植民地都市・京城に注目しつつ、文学表現を通じて、当時の社会や人々の経験を探ることを研究テーマとなさっています。最近のご論文には、「同化の夢語り――蔡萬植「痴叔」のアイロニー」(『言語情報科学 11号』、2013年)があります。二人目は、筑波大学の野上元さんです。ご専門は歴史社会学、社会情報学で、ご著書に『戦争体験の社会学――「兵士」という文体』(弘文堂、2006年)などがあります。現在は、戦争社会学研究会の中心メンバーとしてもご活躍されています。お二人のコメントと神子島さんの応答の後、全体での討論に移れればと思っています。