11.25.2019

第96回

第96回 叙述態研究会

日時:2019年12月14日(土)15時
場所:東大駒場キャンパス14号館706会議室
(前回とは違う建物になりますのでご注意ください。また、土曜のため自動ドアが開きません。当日遅れて参加される方は、jojutsutai_kimusupo+owners@googlegroups.comまでご連絡ください。)




【共同討議】
金ヨンロン・尾崎名津子・十重田裕一編『 「言論統制」の近代を問いなおす 検閲が文学と出版にもたらしたもの』(花鳥社、2019年9月)
参加予定執筆者:金ヨンロン、逆井聡人、村山龍

https://kachosha.com/books90983211/

いま、検閲について考える意義はどこにあるのか。

2000年代以降、新資料の発見が続き研究環境は劇的な変化をとげている。
戦前から占領期にかけて、検閲する側はどのように行い、受ける側はどう乗り越えようとしたのか。
検閲のプロセスを丁寧にたどることで、両者を対立的に捉える従来の図式を解体し、
さまざまな立場の思惑が複雑に絡みあう実態を暴く!

10.12.2019

第95回


叙述態研究会(きむすぽ)の皆さま

 

大変ご無沙汰しております。

前回の木村さんの『その後の震災後文学論』の回から一年以上空いてしまいましたが、ようやくようやく研究会を再開できる運びとなりました。

 

今回は、本研究会を牽引してきてくださった田口麻奈さんの『〈空白〉の根底――鮎川信夫と日本戦後詩』を取り上げます。

すでに各所で話題沸騰の本ですが、この研究会で田口さんのご本を取り上げることを心待ちにしていた方も大勢いらっしゃることと存じます。

皆さまと議論できますことを、心より楽しみにしております。

 

なお、曜日、時間、会場など、従来とは異なっておりますので、十分ご確認のうえご参集ください。

 

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95回 叙述態研究会

 

日時:1019日(土)15時〜18

場所:東大駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム3
 

 

【著者セッション】

田口麻奈『〈空白〉の根底――鮎川信夫と日本戦後詩』(思潮社、20192月)

コメンテーター:逆井聡人(東京外国語大学)
 

ディスカッサント:藤井貞和 


最新の鮎川信夫研究

 

鮎川は詩にとって最も本質的な要素を、それが「存在しなかったかもしれない」言葉であるという点に認めようとしている。「存在したかもしれない」と考えることで「空白」を言語的に存在させようとした鮎川にとって、「存在しなかったかもしれない」言葉を創生するという行為のうちにこそ、死者でなく生者と経験を共有するための方途が見出されていただろう。

(「「死んだ男」論」)

 

戦後現代詩の始まりの光景を大胆に更新する本格的鮎川信夫研究。最新資料をもとに、戦後の詩と詩的磁場の批評的達成を現代に問い直す。全集未収録詩篇をはじめ、新発見の書簡など貴重資料を収載。