7.02.2004

第2回


昼の前の部15:00〜
発表者:内藤まりこ「歌論における姿と記憶について(4分の2回目)」
昼の部16:00〜(個人発表)
発表者:チェ・ジンソク「李箱について」
夜の部19:00〜(著者セッション)
林文代『迷宮としてのテクスト—フォークナー的エクリチュールへの誘い』(ア
メリカ太平洋研究叢書 東京大学出版会 2004年5月)
コメンテーター:渡邊英理

1 件のコメント:

  1. (藤井先生の講評)
    きのうは普請中のところを、あわただしいことでした。さいごまでいらっし
    ゃらなかったけれど、著者コーナー(林文代氏)も充実して、みんな著者の
    一語一語にうなずいた濃厚な時間でした。何人かは遅くまでのこって話に花
    ひらいていたようです。専門にとじこもることのない場所になりそうで、う
    れしいことです。私は日本語になったものは翻訳も研究もぜんぶ日本文学と
    してあつかいたく、あるいは日本文学研究者が責任をもつべきだと考えてい
    ます。どうかこんごもよろしくお願いいたします。なお「丁寧語」という言
    い方を私がいたしましたのは、いけなかったと思います。階称(上称、下
    称)、尊敬語、尊敬表現などを絶対的に朝鮮語は表現するとすると、丁寧語
    というような考え方は日本語的理解かなと反省しました。はじめて婿と(嫁
    と?)会うときの姑のことばづかいが何回も会うにつれて表現がかわってゆ
    くんだというキムテギョンくんの説明はリアルでした。「翼」をめぐり、ほ
    んとうに考えさせられることが多く(表現、時代、植民地、そして実存主
    義)、次回へぜひつないでくださるようにお願いいたします。歌論は奥深い
    ところが次第に読みあかされてゆくさなかでのもう一つの「迷宮」です。ア
    リアドネの端緒が見つかるまで、どうか気長に見守ってください。

    藤井貞和20040703

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